スタッフブログ

振り返った先に 

 

今月訪れた日本で、ある卒業生たちの小さな集いにお邪魔しました。 

 

遠方にも関わらず、日本各地から集まった卒業生たちに聞くと 

「振り返りがしたくて来ました」とのこと。 

 

社会人になって日々の業務に埋もれるように過ごす毎日の中、 

わざわざ時間を作って「振り返り」がしたい、というのはどうして? 

 

この「振り返り」という言葉、アイリープのプログラムではかなり「Key」となる言葉でもあります。 

 

プログラム参加者の人たちとの出会いから得た気づきは数知れないのですが、 

その一つとして、振り返りは感謝”Appreciation”の気持ちを引き出すという、私なりの気づきがあります。 

 

私たちの人生の中には、出会いや別れ、大きな決心や後悔など 

多くの出来事や経験という点が点在しています。 

 

振り返ることは、その点に対峙すること。 

 

それぞれの点に対峙していき、点と点を丁寧に繋いでいきます。 

 

そしてその繋いで見えてきた線からは、自分という人間がとてもよく見えてきます。

 

ポジティブな点は特に繋ぐ作業をしなくても繋がっていき、手間はかからないのですが 

そうでない点を繋ぐのは、精神力や勇気がいる大変な作業です。 

 

どうしてそこで自分がそんな風に反応したのか。 

 

なぜそこで自分はそう決心したのか。 

 

あの時あった出来事から自分はまったく成長できていないのではないか。 

 

そもそもこの道を選んでよかったのか。 

 

でも、この向き合う作業をすることで 

過去の点が結びつき、一つ一つの出来事に意味があったのだと気付く。 

 

あまり誇れない過去でも、見せたくない過去のことでも 

そこに自分で自分なりの意味を見出した途端に、 

そこに対して感謝の気持ちが表れてくる瞬間を何度か見てきました。 

 

英語では、振り返りのことを「Reflection(リフレクション)」といいますが 

最近プログラムでは、「Reflection & Meaning Making(振り返りと意味付け)」といいます。 

 

私は個人的にこの呼び名がとても気に入っているのですが、 

振り返って、そこに意味を見出すというプロセスは 

実は自己受容にもつながる愛を内側から引き出すものだと思っています。 

 

結局はその出来事に意味を見いだせれば、 

その出来事に深く携わっている自分に対しても意味を見出せる。 

つまり自分を受容できる、ということなのではないかと。

 

いろいろと長時間話した後には 

「でもさ、結局はやっぱり愛だよね」なんていう嬉しい言葉がちらほら出てきて、 

そうだよね、みんないろいろあるけど点が繋げられたら万事OKで 

また前に進めるよね、とうなずく私。 

 

4月の上旬、桜が美しく咲きほこる時期に日本に帰ってこれた幸せからか、 

ますますそんな大きな気持ちになりました。 

 

 

Kei  

 

2018年4月

 

*このブログではアイリープのビジョンや活動を個人的な視点で書いていきたいと思います(月一更新)。

 
 

 

見えなくなった時に必要なもの

 

アイリープで活動を始めてもうすぐ6年が経ちます。

 

この場には、人生の転機が訪れる予感を感じている人

 

何かわからないけれど新しい何かを迎えいれたいと気づいた人

 

歩みを止めて道筋を振り返ることで、

どこかに置き忘れてしまった大切なものを見つけようとしている人など

 

多くの人たちが、いろいろな想いとストーリーとともに来てくれました。

 

 

私は幸運にも、その人たちが変化を内包していく場に携わってきました。

 

そして私自身も、いろいろな変化を受け入れ、ときに抵抗し

 

ときに打ちひしがれ、しまいには

 

波にさらわれて方向感覚を失ったこともありました。

 

いつもそこから掬いあげてくれたのは

仲間の存在でした。

 

私たちのプログラムで大切にしていることの一つとして、コミュニティ、があります。

 

コミュニティ、もっと言えば

 

表の部分だけでななく、裏の部分、自分のどろっとした人間味のあふれる側面、

迷いや恐れを感じる自分や、放っておいたら簡単に自己否定の波に飲み込まれてしまう自分を

否定をせず「そういうこともあるよねぇ」と包括的に受け入れてくれる。

 

そんなコミュニティです。

 

先日、ある人が言って、思わず手元のノートに書き留めた言葉があります。

 

You cannot be it if you don’t see it.

 

見ることが出来なければ、それになることもできない。

 

自分で見えないことってたくさんあります。

 

日々の生活、そして目の前のやるべきことリストにとらわれすぎて、視点が狭まり

本当に大切にしたことが埋もれて見えなくなるなんて、

日常的に起こることだと思います。

 

そんなときに、提案でもアドバイスでもなく

「こんなこといってたよね」とか「こんな風に聞こえるよ」とか声をかけて

自分の狭まった視界を広げてくれる人がいることは、本当に大切だと信じています。

 

見えなくなったら、見えるようにしてくれる。

 

そんな仲間に囲まれたコミュニティが

この場では数多く生まれてきました。

 

そしていまでも世界各地で

社会を少しでも良い方向に動かすために活動する人たちから、

ここで培った仲間の存在が、自分をサステイナブルな状態にしていると聞くことがあります。

 

実は私も長年かけて、

この活動を通じて「見えなくなったら、見えるようにしてくれる」人たちを見つけては

密かに声をかけ、自分をサステイナブルにするためのコミュニティをつくってきました。

 

小さいですが、私にとっては宝物です。

 

自分のありのままの姿であり続けるために

こういう仲間やネットワーク、コミュニティが必要だということに

内側から気づくことができるような場を

これからもアイリープで作っていけたらなと思っています。

 

 

Kei

 

2018年3月

 

*このブログではアイリープのビジョンや活動を個人的な視点で書いていきたいと思います(月一更新)。

 

現在大学生向けの3週間プログラム

「Global Leadership in Seattle (GLIS)」

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